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薬以外の治療法(2)(パニック障害)

パニック障害を例に、薬に頼らない治療は結果として減薬・早期の治癒につながるということの解説。

【約13分】

概要

薬だけの治療の限界

今日の心療内科・精神科では、薬だけで治療をするという考え方が一般的です。
そういった治療は治る確率も低く、薬が効いているうちは良いのですが、薬を中止するとただちに症状が再発する、といった限界の多い手法でもあります。

そこで私達は、薬とトレーニングを組み合わせて治療していく事が必要と考えています。
ここで言うトレーニングとは運動といった狭い意味だけではなく、不安に立ち向かう・克服するという精神的な訓練が含まれています。

医師どうしの間では、どんな薬剤が精神科疾患に有効かといったテーマはよく取り上げられますが、「薬により改善した状態を維持しつつ、どのように薬剤を減量し中止するか」についてはほとんど語られないのが現状です。

精神疾患治療薬の依存性について(パニック障害を例に)

パニック障害の場合、突然、「死ぬのではないか、このまま気が狂うのではないか」と思う強い不安発作を起こします。
不安発作を経験すると、道路の渋滞、高速道路、トンネル、長い橋、美容室、歯科医院、などが怖くって行けなくなります。そのうち買い物などのちょっとした外出もできなくなり、さらには、外出困難となります。このように、不安発作、予期不安、回避行動が組み合わさった疾病がパニック障害です。

それでも薬が有効に働けば、不安が軽減し通常の生活ができるという一定の効果が得られます。その反面、薬の持つ眠気・だるさといった副作用に悩まされたり、薬が無いと生きていけないという薬物依存を引き起こす事になってしまいます。

薬物依存が長年続くと、薬物以外のものにも依存的になり、たとえば人依存、感情依存などが強まり、人間としての成長が止まってしまう等、その人の人生に様々な悪影響を与えてしまいます。「依存し逃げる」という行動パターンは、疾病の完全治癒や人生の自己成長の機会を失わせます。

治癒に至る適切な治療とは?

では、適切な治療とはどのようなものなのでしょうか?

薬の量は不安を少し減らす手助け程度にとどめ、あとは不安に耐えて日常生活の様々な営みを行うことです。このように不安のハードルを越えるトレーニングをすることが本質的な治療です。

小さな不安のハードルを越える事から始め、徐々減薬し不安のハードルを高くして行きます。薬だけに頼らず、このトレーニングを繰り返していくうちに、不安のハードルを越える脚力が鍛えられ、最終的には薬剤を中止し自力で不安のハードルを見事に跳び越えられるようになります。

こういった地道なトレーニングこそが完全治癒への最短の近道と考えています。その期間は通常平均約1年間です。

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